月と地球の関係 | 【鎌倉山オーガニックファーム】
 
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月と地球の関係
 

月と地球の関係について、もう少し掘り下げて説明しようと思います。まず、丸くなったり、半分になったり、見えないほど細くなったり…。月はなぜ、こんなにも形を変えるのでしょうか。

◆月の満ち欠けが起こる理由
月の満ち欠けという現象の背後には、月が地球の周りを回る動きと、月が自ら光を発するのではなく太陽の光を反射している、という事実が関係しています。月の明るく見える部分は、太陽の光が照らしている部分です。月が欠けている部分は、影になっているので見えません。月の位置によって、太陽の光を受ける部分が変わるので、地球からみた月は満ち欠けしているよう見えるのです。

◆月はどう変化しているのか
月が太陽と同じ方向に位置するとき、地球からは月の明るい部分が見えません。これが「新月」で、「朔(さく)」とも言います。新月から3日目の夕方に見える細い月を「三日月」といいますが、26日目頃の明け方に見える細い月を「明けの三日月」または「有明月」と呼びます。太陽と月が空でどれだけの角度を移動したかを示す値を黄経差と言いますが、これが約90度になると、「上弦の月」として地球から月の西半分が明るく見えます。逆に「下弦の月」では月の東半分が光ります。そして太陽の反対側、つまり180度移動して丸く光り輝くのが「満月」です。満月になるのは新月から15日目ぐらいで、「十五夜の月」ともいいます。その前後、13日目の月を「十三夜月」、16日目の月を「十六夜月」といい、それぞれに行事があったり、文学に取り上げられたりしています。

◆なぜ「上弦の月」と呼んでいるのか
半月はなぜ「上弦の月」「下弦の月」と呼ばれているのでしょうか。由来について諸説あるのですが、有名なものは、西の地平線に沈む時の見え方になります。半月を弓に例えた時、「上弦の月」では西の地平線に対して弦が上にある状態で沈みます。その姿から「上弦の月」と呼ばれるようになりました。地平線に対して「弦」が下に来るので「下弦の月」なのです。ちなみに、上弦の月は昼間に出て夕方に正中(天頂に近い位置)し、深夜に沈みます。下弦の月は深夜に出て明け方に天頂に正中し、昼間に沈むのです。

◆月の満ち欠けが体に与える影響
潮の満ち引きが月の引力の影響を受けるように、私たちの体も月の引力に影響されると言われています。なぜなら、人間の体は約60~70%が水分でできているからです。月の光は心身ともによい影響を与えることが知られており、満月の時に月光浴をすると、心が浄化され、不安やストレスが和らぐと言われています。これは、月の光がセロトニンという物質の分泌を活性化させるためです。セロトニンは、幸福感を感じさせる物質として知られ、その分泌量が増えると、自己肯定感が高まります。また、月の満ち欠けに伴って人体のエネルギーは変動するとされ、新月から満月にかけては体調がよくなると言われており、反対に、満月から新月にかけては、体のデトックスや休息を重視する時期とされています。これらの知識をもとに、月の満ち欠けと私たちの体や心の関係を意識して日常生活を過ごすことで、より健康で豊かな生活を送る助けとなるでしょう。

◆月と太陽の関係性
月の満ち欠けの形は、月、地球、太陽の位置関係によって変わります。太陽は自ら光を発する恒星で、地球は太陽の周りを公転する惑星、月は地球の周りを公転する衛星と呼ばれています。恒星ではない地球や月は、自ら光を発することはしません。これらの天体がどのような角度で位置しているかによって、月のどの部分が太陽の光を反射しているかが決まります。

◆月の満ち欠けと月食の違い
月の満ち欠けと月食では、その原因や特徴が異なります。月は太陽の光を反射して光るため、太陽の光が当たっていない部分は影となり、それが私たちには欠けているように見えます。これが月の満ち欠けの仕組みです。また、この欠ける形は、弧の両端を結ぶと月の中心を通るという特徴があります。一方、月食は太陽・地球・月が一直線に並んだとき、地球の影に月が入る現象です。このとき、月の欠ける部分の形は一定にカーブしており、その境界線は地球の影の輪郭になります。月の全てが本影に入り込む皆既月食の際には、月が完全に地球の影に入るものの、月は赤く見えることが特徴です。皆既月食と月の満ち欠けとの重要な違いとして、月の満ち欠けは約1か月の周期で規則的に現れますが、月食はそうではありません。新月や満月の時に必ず月食が起こるわけではなく、月の軌道面と地球の公転軌道面が傾いているため、通常は月食が起こらないのです。また、日食は特定の場所と時間でしか観測できませんが、月食は月が見える場所ならどこでも観測可能です。要するに、月の満ち欠けは月と太陽の位置関係によるもので、月食は太陽・地球・月の位置関係、特に地球の影が月に及ぼす影響によって起こります。

◆月の満ち欠けの周期は?
月の満ち欠けの周期は「朔望月(さくぼうげつ)」と呼ばれ、平均で29日12時間44分、およそ30日です。月の周期に基づいた陰暦では、30日を1か月としています。興味深いことに、月が地球を1周するのに要する時間は実際には27日7時間43分です。しかし、その間に地球も太陽の周りを少し移動するため、月と太陽の位置関係が再び同じになるまでの時間は、実際の公転周期よりも約2日長くなります。

◆月齢について
「月齢」とは、新月からの経過日数を示す数値で、月の満ち欠けの状態を知る上での重要な指標となります。新月の時点を「0」とし、日々この数値は1ずつ増加します。たとえば、月齢が7前後なら上弦の月、15前後なら満月、22前後であれば下弦の月、そして30に近ければ再び新月が近いことを示します。しかし、月齢には小数点以下の数字がつくことがあります。これは「新月」というのが、太陽と月が同じ方向になる「瞬間」を指すためです。たとえば、「9月の新月は17日の19時27分」とされる場合、この時間からの経過時間が月齢を形成します。そして、日常での月齢は「正午月齢」として、その日の正午時点での月齢が表されます。このため、新月の瞬間から次の日の正午までの経過時間が小数として月齢に表示されるのです。

◆陰暦について
日本の暦は現在、太陽の動きを基準とする太陽暦を使用しています。しかしそれ以前、日本では太陰太陽暦(天保暦)という暦が使用されていました。この太陰太陽暦は「陰暦」または「旧暦」とも呼ばれます。陰暦は、月の満ち欠けの周期(平均29.53日)を基に作られた暦で、新月を起点として月を数えます。このため、陰暦の1年は約354.36日となり、実際の太陽年(365.24日)よりも約11日短いのです。この差が蓄積されると、季節感がずれてきてしまいます。陰暦では、その調整のために約3年に一度「閏月」を入れて、1年を13カ月としていました。農業や祭りなど、昔の日本人の暮らしは陰暦を基準に決まっていました。月は私たちの心身だけでなく、植物の成長にも大きな関係があると言われています。月の満ち欠けを知ることは農業をする上でもとても大切であり、その土地その土地に合った農事暦があったのです。ですから、陰暦の方が、私たちの暮らしの季節感にピッタリなのですね。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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