子供と一緒に畑で野菜作りをするメリットは少なくありません。農家になる・ならないではなく、自然と「食」について学ぶことができるというのは、とてもいいこと。必ずしもすべての野菜が順調に育つわけではありませんし、水をやらないと枯れてしまう事も学びます。雨ばかりだと良くありませんし、いい感じに育ったスイカをイノシシやカラスに食べられてしまう事も、畑に入ることで知ることができます。食べ物を作るという事は、環境やそこに棲む生物とのかかわり合いの中で人間が育てていくものなので、美味しい野菜や果物ができるまでには沢山の努力が必要であることも学びます。畑を遊び場にして普段から土いじりをしていると、バランス感覚が鍛えられ平坦な道ではほとんど転ばなくなりました。ぬかるんだりデコボコしている畑の土の上を、これまた歩きにくい長靴で歩くとバランス感覚が鍛えられます。足腰が強くなって元気にすくすく育ちます。言葉でなく背中で教えるというのはそういうことですね。それから、最後に、あなたは農薬を大量に撒いた畑にお子さんを連れていって遊ばせることができますか?一般の市民農園などではまわりの畑で農薬や除草剤が大量に使用されている場合が多くあります。風に流されて当然ながら、あなたの作物にも土にも農薬や除草剤が付いているということです。
|