国立国際医療研究センターや国立がん研究センターなどは、野菜や大豆、海草、キノコなどを中心にした健康的な食生活をする人は、そうでない人に比べて自殺のリスクが半減するとの調査結果を2020年12月9日発表しました。研究グループは、40~69歳の男女約9万人を対象に、約8年半かけて追跡。食事の傾向を調査。対象者に134種類の食品や飲み物をどれぐらいの頻度で摂取するかを尋ねると、食事のパターンが野菜や大豆などの「健康型」、肉やパンやジュースなどの「欧米型」、ご飯やみそ汁といった「日本食」に分けられることがわかったといっています。その上で、野菜や果物、海藻、芋、豆などを食べる量が多い「健康型」の食事をする傾向の強さに応じて、対象者を四つのグループに分け、自殺との関連を調べました。すると、「健康型」の傾向が最も強いグループは、最も弱いグループと比較して自殺のリスクが5割少ないことが判明しました。研究グループは「自殺にはさまざまな要因があるので簡単には言えませんが、これらの食品に含まれる、うつの予防に効果を発揮する成分が影響している可能性がある」と分析しています。 |